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卵巣がんの予防について

2018年03月10日

今回は卵巣がんの予防についてお伝えします。ともこレディースクリニック

■卵巣がんとピルの関係
ピルは避妊するためにのみ使用するものというイメージを持つ方は多いかと思いますが、2008年に発表された研究データからピルの使用によって卵巣がんの発症を予防するのに効果があるということが発表されました。
日本では卵巣がんが増加傾向にあることをご存知でしょうか?実はほとんどの先進国では卵巣がんが減少していっているのです。それにも関わらず、日本では増加している要因としてピルの普及率の低さが関わっていると考えられています。
そもそもなぜ卵巣がんになってしまうのかといいますと、主に排卵によるストレスと子宮内膜症の一部が原因と考えられています。
女性は28日周期で月経、排卵が起こりますが、この排卵によるストレスが原因で卵巣がんの可能性が高まると考えられています。
日本では少子化によって生涯に起こる月経回数の増加と、ピルの普及率の低さにより、このストレスを多く受けることになり、さらに月経回数が増えることで子宮内膜症が発症しやすくなります。子宮内膜症の一部が卵巣がんになる危険性もあることから、子宮内膜症が発症すること自体も卵巣がんの原因の一つとして考えられています。

ピルによる効果■卵巣がんをピルで予防する
現代の女性は生涯における月経回数が増加していることから、排卵によるストレスや子宮内膜症の発症による卵巣がんの発生の可能性が高くなっています。これに対して、ピルは服用することにより排卵を抑えることができ、また排卵時のストレスの軽減にも効果があります。この2つの効果により、卵巣がんの予防が可能だとされています。
本来の避妊効果や、それ以外にも女性にとってさまざまなよい効果のあるピルですが、今後日本でピルの服用が普及すれば卵巣がんも減少していくことでしょう。
ピルには長期間服用することで、卵巣がんの発生をより減少させる効果もあり、継続することで卵巣がんの発生を半分にまで減少させるというデータもあります。5年継続することで約3割、10年継続で約4割、15年継続で約5割の抑える効果があると示されました。

ピルの長期間服用とともに、クリニックでの定期的な検診や治療を受けることで、様々な病気の予防に努めるようにしておきましょう。

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