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妊娠、出産による女性の病気の変化について

2017年12月01日

ともこレディースクリニック今回は妊娠、出産をすることで変わる病気のリスクについてお伝えします。

■妊娠、出産の有無でかかりやすい病気は変化する?
女性にとって妊娠、出産はさまざまなことに影響を及ぼす大きな転機となりますが、女性特有の病気のリスクに対して大きな変化があることをご存知でしょうか?
妊娠、出産を経験していない人の場合、子宮体がん、子宮内膜症、子宮筋腫、乳がんのリスクが上がり、妊娠、出産を経験した人は子宮頚がん、腹圧性尿失禁、子宮脱のリスクが上がるといわれてます。
また、妊娠、出産の経験の有無でPMS(月経前症候群)の症状にも変化があるといわれています。

■妊娠、出産を経験していない人のリスクが高まる病気について
女性の病気には女性ホルモンと深いかかわりがあり、プロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の2つのホルモンのうち、エストロゲンだけが高い状態が続いた場合、妊娠、出産を経験していない人の病気が進行するリスクが高くなります。
月経周期の際にエストロゲンだけが高い状態の時があり、妊娠、出産回数の少ない人ほど一生の内に経験する月経の回数が多く、その分エストロゲンだけが高い状態の時間が多くなるということになります。

・子宮体がん 
子宮がんには2種類ありますが、妊娠、出産の経験がない人がかかりやすいのが子宮体がんです。エストロゲンだけが高い状態の期間が長いほど発症のリスクが高まる病気ですが、子宮体がんは自覚症状があらわれにくく、症状がかなり進行しないと気が付かないこともあるので、定期検診をしっかり受けて早期発見、早期治療を心がけるようにしてください。

妊娠の有無・子宮内膜症
子宮内膜症とは子宮内膜が子宮以外の場所で増殖してしまう病気です。こちらも月経の回数が多ければ多いほど発症のリスクが高くなり、20代くらいからは特に注意が必要になる病気です。「年々ひどくなる生理痛」や「性交痛」がある場合はすぐにクリニックに相談するようにしてください。

・子宮筋腫
子宮筋腫は子宮の内外に良性の腫瘍ができる病気で、「ひどい月経痛」や「月経時の血の量が多くなる」「貧血」といった症状があらわれます。子宮筋腫にかかる人は年々増加しており、30代女性の4人に1人が子宮筋腫をもっているともいわれています。
治療には手術をする場合と、経過観察とホルモン療法による手術をしない方法とがあり、その後の妊娠、出産のことを含めて治療をどのように行うかよく相談し、治療を行うようにしてください。

・乳がん
子宮体がんと同じくエストロゲンだけが高い状態が続いていると乳がんのリスクは上がると言われています。妊娠、出産をしたことがない、または回数が少ない人や、初潮が早かった人は注意が必要といえます。乳がんは早期発見、早期治療で完治の見込みが高い病気でもありますので、定期検診を心がけるようにしましょう。

■妊娠、出産を経験している人のリスクが高まる病気について
・子宮頸がん
子宮頸がんは月経中ではないのに出血がおきる、性行為のさいに出血があるといった症状があります。
ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが多く関わっており、このウイルスは性交渉によって感染することが知られています。
子宮頚がんは発生経路からも出産回数が多い、または性体験の回数が多いことがリスクを高める要因になっています。性交渉からのウイルスが要因になっていることもありますので、年齢にかかわらず性体験のある人は子宮頸がんにかかる可能性があることを意識しておくようにしましょう。
不正出血がみられる場合はクリニックに相談してください。また、1年に1度は検診を受けるようにしましょう。子宮頸がんは子宮の入り口付近で発生することが多いので、定期健診を受けていれば早期発見しやすく、発見が早ければ早期治療につながります。

・腹圧性尿失禁
腹圧性尿失禁は突発的にお腹に力が入ってしまった場合などに尿漏れが起きてしまう病気です。これにはせきやくしゃみ、思わず笑ってしまった時や運動をするといった何気ない動作でも起こってしまいます。
主な原因は出産による骨盤底筋や靱帯、尿道の周りの筋肉などが緩んでしまっていることで、出産経験のある人の場合、40%もの人が腹圧性尿失禁になると言われています。
年齢による筋肉の低下も伴い、高齢になるほど症状が悪化しやすくなります。重症になってしまった場合は手術での治療が必要になる可能性もありますので、症状の軽いうちから治療をおこなうようにしましょう。

・子宮脱
本来の位置よりも子宮が下がってしまい、膣内から出てきてしまうことを子宮脱といいます。骨盤底筋や靱帯が緩むことによっておこるので、妊娠や出産、分娩の回数が多ければ多いほど子宮を支えられなくなってしまい、子宮脱しやすくなります。
また、立ち仕事や重い荷物を持ち上げるといった普段の生活によるリスクの増加もあります。
子宮脱も重症化すると手術による治療を受けることになることがありますので、軽症の時から治療を受けるようにしましょう。また早期発見のためにも定期健診を受けるようにしてください。

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