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チョコレート嚢胞と不妊の関係について


今回はチョコレート嚢胞と不妊の関係についてお伝えします。ともこレディースクリニック

■チョコレート嚢胞とは
受精卵の着床に備えて発生する子宮内膜ですが、本来発生する子宮の内側以外の様々な場所に似たような組織が発生するのが子宮内膜症です。この子宮内膜症が卵巣に発生したものがチョコレート嚢胞です。
チョコレート囊胞は月経ごとに卵巣内の子宮内膜に似た組織から出血が起こり、時間がたつと酸化して粘度のある茶色いチョコレートのような状態に変化した状態で、月経痛や腹痛、腰痛といった子宮内膜症によく見られる痛みの症状に加え、20~40代では不妊の原因になり、40代以降では卵巣がんになる可能性があります。
子宮内膜症は女性ホルモンの影響が大きく、少子化や晩婚化といった月経の生涯回数が増加することで子宮内膜症が発症するため、比例してチョコレート嚢胞が発生する件数も増加傾向にあります。
チョコレート嚢胞は卵子の数の減少と質の低下が早まる可能性があることから、不妊につながる場合があります。治療を行わない場合の不 妊になる可能性は約50%と非常に高いので、出産を考えている場合には早期診断・治療が必要となります。

薬物療法■治療
治療を行う場合、今後考えているライフスタイルや進行度によって「経過観察」「薬物療法」「手術療法」から治療内容を選択することになります。チョコレート嚢胞は年齢やサイズによって卵巣がんの発生率が異なり、30代では約1%ですが50代では約22%になり、サイズが3cm以下では0%ですが10cmでは4.8%になるなど、年齢が上がるほど、嚢胞のサイズが大きくなるほど卵巣がんの発生率は高まります。
サイズが3~4cmになると手術療法が適応され、6cm以上の場合は手術療法が推奨されます。また、嚢胞の破裂や感染がある場合にも手術療法になります。
サイズがそれ以下である場合には妊娠希望の有無によって経過観察か、薬物療法によって不妊治療を行います。
子宮内膜症は月経が始まるといつでも発症の危険があり、10代の頃からすでに発症している場合もあります。月経痛がひどい場合など、子宮内膜症の可能性がありますので、早い段階から検診を受ける、薬物療法を行うといったことが大切です。

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