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性器ヘルペスに関するQ&A

2018年09月08日

今回は性器ヘルペスに関するQ&Aにお答えします。ともこレディースクリニック

性器ヘルペスは感染している人と直接の皮膚接触によってうつる性感染症です。
自分自身やパートナーが互いにこの病気のことを理解し、相手にうつるのを防ぎ、病気に適切に対処していくことが何より大切です。

あなたのパートナーが性器ヘルペスに感染していることがわかったときに、気をつけたい点についてお答えします。

Q.パートナーが感染していることがわかりました。どのようにして感染したのでしょうか?
A.もしもパートナーが性器ヘルペスであると診断されても、必ずしもパートナーが不誠実であるという訳ではありません。
性器ヘルペスに感染している人の大多数は感染していても徴候が現れず、自分が感染していることに気がつかないので、もしかしたらパートナーはあなたから感染したのかもしれません。
性器ヘルペスの症状は人によって異なるので、もしあなたが感染していてまったく気が付かないほどの症状であったとしても、パートナーは水ぶくれができるなどの重度の症状を引き起こす可能性もあります。
パートナーが性器ヘルペスだと分かった場合は、ご自身の感染の可能性も考え、一度診察を受けるようにしましょう。

Q.自分が性器ヘルペスに感染しているかどうかは、どのようにして調べることができますか?
A.感染の徴候(性器周辺にかゆみ、小さな傷、赤い発疹があるなど)がある場合はクリニックで診察を受けるようにしてください。
水ぶくれや潰瘍から分泌物を採取し、単純ヘルペスウイルス2型の有無を検査します。

Q.将来赤ちゃんが欲しいと思っています、妊娠や出産に影響はありますか?
A.性器ヘルペスは遺伝しないので、感染していても妊娠には影響がありません。
ですが、性器ヘルペスに感染したまま出産した場合、赤ちゃんが産道にいるヘルペスウイルスに感染して、新生児ヘルペスになってしまう場合があります。
新生児はウイルスに対する抵抗力がありませんので、重症になってしまうこともありますので注意が必要です。

感染した時期によって赤ちゃんの性器ヘルペスに対する感染リスクは異なり、妊娠前に感染したことがある場合は、母親の免疫が胎盤を通じて赤ちゃんにも移行し、出産時にヘルペスウイルスから赤ちゃんを守ってくれるので、新生児へのヘルペス感染リスクは非常に低くなります。
また、子宮内でヘルペスウイルスが胎児に感染するのは極めて少なく、妊娠中であっても妊娠初期や中期であればそれほど心配ありません。
ですが、妊娠後期から出産時には胎児がヘルペスウイルスの存在する産道を通るため、新生児ヘルペスになるリスクがもっとも高くなります。感染した母親も単純ヘルペスウイルスに対する免疫が十分に備わっていないため、赤ちゃんをウイルスから守ることができません。
妊娠後期から出産時には性器ヘルペスへの感染に十分に気を付けるようにしましょう。

Q.妊娠中です。パートナーが感染している場合、気を付けることはありますか?
A.もしあなたが性器ヘルペスに感染していなくても、パートナーが感染していることがわかっている場合には、医師に伝えるようにしてください。
妊娠中のセックスには十分気を付け、オーラルセックスも避けるようにしましょう。症状が出ていなくても性器ヘルペスは感染し、うつる危険性のあるウイルスであることを忘れないようにして、常に安全なセックスをするように心がけてください。

「もしかして…」と思ったら、すぐに検査を受けるようにしましょう。

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