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月経の異常についてその2

2018年09月01日

今回は前回に引き続き月経の異常についてお伝えします。ともこレディースクリニック

■生理不順
通常、成熟期の女性の月経周期は25日~38日程度ですが、いつも遅くくる場合や、20日程度の間隔で月経があるといった場合、生理不順であるといえます。

●稀発月経
稀発月経は月経の周期が39日~90日未満と長すぎる場合をいいます。
月経開始から次の月経開始までの周期が長く、その状態が続くもので、定期的に月経がくる場合と、不定期で1年に3~4回くらいしか月経がこない場合とがあります。
稀発月経は無理なダイエットやスポーツによるホルモンバランスの乱れ、下垂体や卵巣機能、甲状腺の異常、体質などによるものなどが原因になります。
月経周期の間隔が長い稀発月経で気を付けなければならないのは、無排卵かどうかということです。排卵があれば月経回数が少なくてもさほど心配はいりませんが、無排卵性月経の場合は不妊症や無月経の原因になります。

●頻発月経
稀発月経とは逆に月経周期が24日以内と短く、月経が終わったと思ったらもう次の月経が始まり、1か月に2~3回月経があるような場合は頻発月経といえます。
月経が正常な時と比べると出血量が少ない状態で10日間以上も月経が続くような場合は、無排卵月経が疑われます。また、普段の月経周期は正常なのに、突然20日くらいで月経が始まる場合は、不正出血の可能性があります。
他にも子宮内膜ポリープや子宮体がんなどが原因でおこる出血を、頻発月経と勘違いしてしまうこともありますので、おかしいと思ったらクリニックを受診しましょう。

●過多月経他の病気の可能性
月経の1回の経血量はおよそ50~120mlですが、出血量が異常に多すぎたり、経血にレバーのような塊が見られる、月経が1週間以上続いたりする場合を過多月経といいます。また、貧血症状が見られる場合もあります。
原因としては、子宮内膜症や子宮筋腫などの子宮の異常があるためにおこる器質性のものと、子宮に異常がなくてもホルモンや甲状腺機能の異常がある場合におこる機能性のものとがあります。
器質性の過多月経の場合は手術を受けないといけない場合もありますので、早めに診察を受けることが大切です。

●過少月経
月経が始まった初日や2日目であっても、ナプキンを取り返る必要がないほど経血量が少量だったり、月経期間が1~2日で終わってしまう場合を過少月経といいます。過少月経は幅広い年齢でみられ、思春期の女性や、更年期でホルモンバランスが乱れた女性でも見られます。
原因としては、甲状腺の機能異常、子宮や卵巣の発育不全、子宮内膜の炎症や癒着などが考えられるほかに、流産や人工妊娠中絶を繰り返した場合にもなりやすいです。

月経が以上のようなサイクルになっている場合は生理不順の可能性がありますので、クリニックに相談するようにしてください。

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