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早発卵巣不全について

2018年07月07日

今回は早発卵巣不全についてお伝えします。ともこレディースクリニック

■早発卵巣不全って?
女性の閉経の平均年齢は50歳前後になりますが、40歳未満で閉経状態になってしまうことを早発卵巣不全(POF)といいます。
女性は月経の際に排卵を起こしますが、排卵される卵子を育てている原子卵胞には限りがあります。原子卵胞は月経の有無に関係なく減り続けていきますが、本来50歳前後までは正常にあるはずの原子卵胞が、40歳未満で急激に減少し、無月経となるのが早発卵巣不全と呼ばれる病気です。
30歳未満では0.1%、40歳未満では1%にみられる病気で、無月経患者の5~10%を占めるといわれています。

早発卵巣不全は原因不明の場合が多い病気で、原因が明らかなものは中でも1~2割ほどになります。遺伝的な要因や自己免疫疾患、放射線療法や抗がん剤等のがん治療の経験の有無などが原因の場合があります。

骨粗鬆のリスクの増大■症状
早発卵巣不全の症状には月経不順、無月経、のぼせ、動悸、不妊などがあります。
早発卵巣不全では閉経状態になるため、更年期に似た症状がみられるようになります。ほかにも月経の際に多く分泌される女性ホルモンが分泌さ れなくなるために、女性ホルモンの働きによって保たれている健康な骨が維持できなくなり、骨粗しょう症のリスクが高くなります。

■検査
ホルモン検査を行います。卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体ホルモン(LH)の値が高く、エストロゲンの値が低い場合は早発卵巣不全の疑いがあります。さらに甲状腺機能などの検査を行います。

■治療
早発卵巣不全に有効な治療法は現在ではまだ確立していません。ですが、更年期に似た症状の改善と骨粗しょう症の予防のため、ホルモン補充療法を行うのが一般的です。

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