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高プロラクチン血症について


今回は高プロラクチン血症についてお伝えします。ともこレディースクリニック

■高プロラクチン血症とは?
プロラクチンとは母乳をつくるために欠かせないホルモンで、「乳腺刺激ホルモン」と呼ばれる脳下垂体から分泌されます。
母乳をつくるために分泌されるホルモンですので、本来であれば出産後に多く分泌されますが、出産や授乳をしていないのにも関わらず、プロラクチンの数値が高い状態のことを高プロラクチン血症と言い ます。
プロラクチンの数値が高くなると、排卵障害や月経不順などが起きるなど、不妊の原因となります。
高プロラクチン血症は自覚症状が出にくく、乳汁が出るなどの症状がない限り自分ではなかなか気づかないことが多く、他の病気の検査を受けることで初めてわかったという方も少なくありません。

母乳が出る自覚症状としてわかりやすい症状としては
●妊娠していないのに母乳が出る
●生理不順ではなく、年に数回しか生理が起こらない
●無月経、無排卵、無排卵月経などの排卵障害
●胸の張りやしこり感
●頭痛や目の違和感
●習慣性流産
●骨粗しょう症
などがあります。

自覚症状としてもっとも多いのは妊娠していないのに母乳が出ることです。プロラクチンの値が高くなると授乳の必要がない時でも乳汁が分泌されることがあります。
お風呂で温まったときに自然ににじみ出てきたり、乳首を強く押したときに出たり、片方だけ出たりと、人によって乳汁の分泌の仕方は異なります。
ですが、症状は個人差がありますので、高プロラクチンであっても乳汁が出ない人や、症状に気付かないこともあります。乳汁が出たからといって高プロラクチン血症だとすぐに判断はできません。
またプロラクチン値が正常でも母乳が出ることはあります。その場合は乳汁の色(茶色や赤色が混ざるとほかの病気の疑い)や、プロラクチン以外のホルモン値、生理周期、出産授乳の経験などを総合的に調べる必要があります。
ほかにも習慣性流産の方の15%に高プロラクチン血症がみられるとの報告もありますが、これは黄体機能不全を合併することで起こると考えられています。

薬の副作用■原因
多くの症状や病気の原因は共通点がありますが、高プロラクチン血症の原因には以下のようなものが考えられます。

●薬による副作用
●肉体的、精神的ストレス
●脳下垂体の腫瘍

胃潰瘍の薬や抗うつ剤などの薬による副作用として、プロラクチンが過剰に分泌されることがあります。
また脳下垂体に腫瘍ができたことによるプロラクチンの過剰分泌が原因の場合や、他にも視床下部の病気や甲状腺機能の低下、てんかん、慢性腎不全など複数の病気によってプロラクチン値が高くなることがあります。

■検査・治療
高プロラクチン血症は、採血によるホルモン検査で調べることができます。
治療の方法は妊娠予定があるかどうかで変わり、妊娠を積極的に望まない人の場合であれば、低用量ピルを使用してのホルモンバランスの改善を行います。生理不順や不正出血がある場合、多くの方が3か月以内に改善していきます。低用量ピルが服用できない方には漢方薬での治療になります。
今後妊娠を予定している、または妊活中の人の場合は、プロラクチンの値を下げる薬を内服します。これにより排卵しやすくなり、妊活にも影響がなくなります。
不妊の原因になる高プロラクチン血症は、薬によってほとんどが改善しますが、日ごろからホルモンバランスを整える生活を意識することで改善につながります。
ストレッチなどの軽い運動で体を動かしたり、体を温めて自律神経を整えるなど、ストレスをためないようにしましょう。

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