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性器ヘルペス

2015年05月07日

☆ 性器ヘルペス☆dr
● どんな病気??
一度感染するとウイルスが潜伏
性器ヘルペスは、おもに外陰部に水泡や潰瘍ができるもので、単純ヘルペスウイルス(HSV)に感染しておこる、性感染症の一つです。
初感染では歩行できないほどの激痛をともなうこともあります。
いったん治ってもこのウイルスは死滅することなく、脊髄神経の中の仙髄神経節のところにウイルスがすみつき、風邪をひくなど、からだの抵抗力が落ちたときに再発します。

●症状
はじめての感染では、感染の数日後、大陰唇、小陰唇、腟前庭、会陰部などに米粒大の水泡ができ、はじめのうちは軽いかゆみを感じます。その後、水泡が破れると激しい痛みをともなう潰瘍になります。下着に少しあたるだけでも痛み、その激痛のため歩くことも困難になります。再発の場合は病変も小さく症状も軽いことがほとんどです。また、感染していても症状の出ない不顕性感染も少なくありません。
※ 不顕性感染→感染が成立していながら臨床的に確認しうる症状を示さない感染様式のこと。123

● 治療
おもに抗ウイルス剤の内服と外用で治療を行います。最近は抗ヘルペス薬ができて、この病気も治りやすくなりました。ただし、再発しやすいというのがこの病気の特徴です。初感染で適切な治療を行ったかどうかが大切なポイントです。治ったあとも十分に注意する必要があります。

● アドバイス
再発による症状は軽いですが、性行為で感染します。いくら軽くても、水疱や潰瘍があるときは性行為は禁止です。また、ヘルペスが発症しているときに出産すると赤ちゃんに感染し、全身ヘルペス症やヘルペス脳炎にかかる危険があり、このような場合は帝王切開になります。

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